ニューヨーク 冬のマンハッタンで、マンホールからから吹き上がる蒸気はなに?

アメリカ合衆国

今日の旅のポイント(2019.12.30-12.31)

冬のニューヨークは、日本と比べて相対的に寒くなります。その為、旅行者にとっては、旅行期間に寒波が来ていなかどうか気になりますね。雪も歩道に除雪した後の残りで歩きにくかったりと気になりますね。しかし、ホントは、旅行期間中に寒いと感じるときが、ほとんどないです。むしろ暑く感じるかもしれません。屋外での見物は、寒いのですが、一歩、屋内に入ればマンハッタンの建物中は入り口から強い暖房が噴出し、室内はセントラルヒーティングでダウンジャケットだと暑くなるぐらいです。

その理由が、今回紹介するマンホールから蒸気が吹き上げることと関係しています。

日本でも建物のセントラルヒーティングを施工されているところはありますが、マンハッタンは街全体にパイプを通してセントラルヒーティングをしています。そのパイプの蒸気なのです。では、どんなタイプのものがあるのか、どこで見られるのかを紹介していきます。

マンホールの蒸気の正体

マンハッタンの地下にはスチームシステムが張り巡らされています。地下にスチームを通すパイプがあり、1800軒以上もの建物に供給しているようです。電気会社がこのシステムを1882年から始めているそうです。アメリカって、CO2削減に積極的じゃないイメージでしたが、スチームシステムは実はエコだそうで、環境にフレンドリーと電気会社のページに書かれていました。個々の建物で室温を管理するより、街全体でセントラルヒーティングをするという発想はすごいですよね。やっぱりアメリカは規模が違いすぎます!

その他のメリットとして、路面の凍結を防いでいるらしいです。でも、街中のパイプを管理するのは大変そうですね。USサイトを見ていたら、まれに、スチーム爆発が起こっているようです。起因はパイプの気圧が上がりすぎて破裂するとか、道路を堀って公示した時にミスで壊してしまうようです。日本とは違って、電柱もないし、すべては地下に埋まっているので、道路工事中のエリアには近づかない方が良いかもしれませんね。

なぜ、スチームシステムが普及しているのか

実は、マンハッタンにはビルのオーナーが、冬の室温管理義務があるようです。ニューヨーク市のホームページには室温管理について詳細に定められています。

 昼間 600AM-1000PM外気55°F13℃)なら 68°F20℃)以上にする

 夜間 1000PM-600AM 外気温にかかわらず、62℉16.7℃)以上にする

最新の情報:NYC Housing Preservation & Development

https://www1.nyc.gov/site/hpd/services-and-information/heat-and-hot-water-information.page

ニューヨークには新しいビルもたくさんありますが、とても古いビルもあり、そのすべてで室温管理されているのも凄いですね。

マンハッタンは「人種のるつぼ」「ビッグ・アップル」と称されるが、このホームページには各言語の翻訳されたものが載っています。例えば、フランス語、イタリア語、ロシア語、アラビア語、そして、韓国語、北京語、広東語?あれ、日本語はない。ニューヨーク在中の日本人は少ないんでしょうね。英語のページを参照ください。

スチームシステムの種類(煙突、マンホール、ビルの屋上)

セントラルヒーティングなので、路面の湯けむりが出ているだけでなく、映画では高層ビルの屋上からも大量の蒸気が出ているシーンを映画やニュースTVの中継などで映ることがあります。比較的新しいビルには独自のセントラルヒーティングが導入されているようですね。マンハッタンには、かなり年代物のビルも多く、まだしばらくはマンハッタンの風物詩となりそうですね。

スチームシステムの安全性は?

煙突からの湯煙はパイプの圧力調整で排出しているので正常です。ビルの屋上は独自のセントラルヒーティングシステムなので大丈夫です。

マンホールは、地下の露が蒸気となって出ている説と、パイプの継ぎ目やひび割れから湯気が漏れ出ているとか言われています。もし、壊れて漏れ出ているならマンホールのそばは避けた方がよさそうですね。

映画の演出として蒸気の効果

マンホール蒸気の風景を映画に差し込むことで、雨の日の夜だとミステリーや危険をかんじます。一方、夜の繁華街でスチームを見ると、ふと、スターバックスに行きたくなりませんか?昼間だと、無機質に見えがちな煙突も夜だと道路一面が蒸気に包まれたりしますよね。

よく見かけるスポット

煙突タイプ:ウォール街地区

フリーダムタワー周辺、ニューヨーク証券取引所周辺でよく見かける。ウォール街地区を観光していれば必ずであうので、特に探して見に行かなくてもいいですよ。

マンホールの蓋:マレーヒル地区、グラマシー地区

パンケーキでも有名な『サラベス』のちかくです。地下鉄の28th Stationからサラベスに向かう途中にあります。朝早く腹ごしらえに行くとちょうど気温も低く見ごろです。夜の方が雰囲気があって良いのですが、この辺の地区は特に観光するものもないので、そのためだけに行くのはどうかと思います。

個人的にサラベスは好きで、朝食に朝早く出かけた時に、偶然出会ったときに、こんなシーンはマンハッタンでも限られているとおもい。横断中でしたが、携帯カメラで撮影しました。

旅のTips

冬のマンハッタンに出かけることは少ないかもしれませんが、36524時間眠らない町、ニューヨークらしい映画のシーンを見るのも良いのでは?

マンホールからの湯気は、古いビルが多く集まる地区が多いようです。今回のようにサラベスの周りは観光地がないので、チェルシーマーケットのあたりも古いビルの地区です。マンホールから湯気が出ているので、観光しながら映画のワンシーンをパシャリと撮影しましょう。

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